ここでは布団のハウスダスト対策について書いています。
布団のハウスダスト対策には、ハウスダストの元凶であるダニに対応する方法もありますが、ダニ対策に関しては別ページの「ダニ対策のページ」にまとめています。
また、同様に原因となるカビに関しても「カビ対策のページ」をご覧ください。
さて、ハウスダスト対策、つまりハウスダストを布団から取除く方法としておすすめできる方法は以下の2つです。
- 掃除機で吸い取る
- 布団を丸洗いする
筆者としての結論は、普段は「掃除機け」で、定期的に「丸洗い」がオススメです。ダニ対策と絡むため少しややこしいですが、以下にご説明します。
なお、何れにしても「寝具からダニを排除する」にすぎませんので、寝室全体やお家全体のハウスダストが酷ければ効果は望めません。ハウスダスト対策の基本は、部屋や家全体での環境整備が重要という意識を忘れないようにしてください。
掃除機でハウスダストを吸い取る
簡易かつ効果的な方法として、掃除機で布団からハウスダストを吸い出す方法はお勧めできます。奥に入り込んだハウスダストは繊維に絡んで難しいでしょうが、表面はかなり吸い取れるはずです。
吸引力と排気(掃除機の後ろから出る空気)の性能が大事ですが、ダイソンやレイコップなど布団用掃除機ではなくともほぼ大丈夫でしょう。どの機種でも家庭用モーターであり、吸入口が布団表面に密着できない以上劇的な違いはないはずです。詳細は「ダニと掃除機」のページをご覧下さい。
掃除機はゆっくりじっくり
掃除機をかける際は「ささっと素早く」ではなく、「ゆっくりじっくり」かけてください。家庭用の掃除機のパワーで布団の繊維間にあるハウスダストを吸い取るためには、ある程度の時間一カ所を吸い続けないと難しいからです。
フローリングの上を掃除機がけするような感覚では、ハウスダストはあまりとれていないと思った方がよいでしょう。
ただ、どう頑張っても掃除機ではカビは落とせませんし、ダニを殺すこともできません。ハウスダストは確かにダニの死骸や糞が主要因ですが、カビも要因の1つですから、ハウスダスト対策としてはカビに対応する必要もあります。
そこまで考えると、いつもは掃除機でたまに洗濯という選択肢が出てきます。
布団の丸洗い
布団の材質によりますが、布団を丸洗いすることでハウスダストを洗い落とすことが可能です。また、ダニやカビ、その他にダニのエサになる皮脂やフケなどの汚れ、シミなども落とせますから、布団の丸洗いはいろいろとメリットがあります。
布団クリーニングのメリットは、「何度でもできる」こと。物理的な限界(布団が壊れるなど)はありますが、洗濯の度に効果があります。また、ダニのエサとなる汚れを落とすことで、洗濯後はそもそものダニの繁殖をかなり抑えられます。
なお、ダニ退治における布団の洗濯に関する情報は「布団のダ二の退治と洗濯」にまとめていますので、そちらをご覧下さい。ご家庭での布団丸洗いの問題
反面、ご家庭で布団を丸洗いするのは大変です。よくある問題は以下の通り。
- 洗濯できる布団ではない
- 洗濯機に入らない
- 洗濯機が回らない
- しっかり洗えない
- 干す場所と時間がない
- しっかり乾かせない
衣服ならまだいいですが、布団ぐらいの「厚み」と「密度」と「体積(大きさ)」があるとそれだけで大変です。特に主婦の方がお一人で日々の洗濯をされるでしょうし、ご家庭での布団丸洗いが大変なのは明白です。
現実的な布団丸洗いの手段
前述の問題を踏まえ、筆者が考える「布団を丸洗いする場合の現実的な手段」は以下の2点。
- 布団の丸洗いサービスを利用する
- 丸洗いできる布団を購入する
「寝具の丸洗いサービス」であれば、今の布団を買い替えずにハウスダスト対策が可能です。定期的に洗濯に出せば、対策はより強固になるでしょう。また、ハウスダスト以外の単純な汚れも落ちますし、清潔な布団という意味でもメリットがあります。
「丸洗いできる布団」であれば、布団を買いさえすればご家庭内でハウスダスト対策が完結します。継続的な費用は必要ありません。ただ、布団の大きさと洗濯機の大きさの組み合わせによっては洗濯できない可能性があるので、要注意です。また、乾燥の手間も多少はかかります。
単純ですが、やっていることは衣服と同じです。服に汚れや害のある物質がついたら洗って何度も身につけますよね?布団の洗濯はそれと一緒です。
布団クリーニングサービスを利用する
筆者としては「布団クリーニングサービス」をオススメします。ご家庭でできないのであれば、専門業者に布団の洗濯を依頼する方法が考えられます。最近ではWebで予約して自宅に布団をとりにきてくれるサービスもありますし。
おすすめする理由は、洗濯の大変さをなくす以外にもあります。
前述で少し触れましたが、生きたダニを退治したり、カビをおとしたりと、ハウスダストの原因を取除くことも可能になるからです。