現実的に考えて、ハウスダストはなくせません。増やさないこと、可能であれば減らすことを念頭に行動する方が実りがあります。なぜなら、ダニのエサとなる人間のフケなどをださないようにはできませんし、「湿度50%以下」や「温度20℃以下」を常に保つことなどできないからです。
また、ダニをすべて殺すこともできませんし、すべて取除くこともできないからです。
室内どころか、布団や寝具という特定の物に対してすら「ハウスダスト0」の状態が困難なことは想像に難くありません。
ハウスダスト対策の基本
ハウスダストがなくせないからといって何もできないかといえば、そうではありません。
薬剤などの選択肢もあるにはあるでしょうが、そういった薬関連は除外して日々の習慣という点からはハウスダスト対策を考えると、以下のように言えそうです。
- 埃がたまらないように掃除と換気をマメにする
- 空気清浄機を使う
- カーペットなどダニが大量に住み着きやすい物を使わない
ハウスダスト対策の基本としては、上記が重要ではないでしょうか?掃除や換気は日々の習慣とできれば強力な対策になりえますし。
日々の清掃の効果範囲は広い
ハウスダストは吸い込まねば鼻炎のようなアレルギー反応は起きませんから、ハウスダストを吸い込みにくい状況を維持すれば症状が軽減できるはずです。
また、吸い込みにくい状況というのはダニにとってはあまり良い環境でもありませんから、ダニの繁殖抑止にも効果がある可能性もあります(ダニを減らせるわけではありませんが)。
カーペットよりもフローリングへ
フローリングにも埃はたまりますが、カーペットと違い全面内側にダニが繁殖するような構造ではありません。
表面を拭くこともできますし、掃除の方法もカーペットより多く、ハウスダストが少ない環境を比較的維持しやすいはずです。
そのため、ハウスダスト対策としてはフローリングの方が適していると言えます。
花粉症患者にはつらい
ここで問題となるのは、私のように慢性的な花粉症患者だと換気がキツいという点です。
花粉症ではない方にはわかりにくいとは思いますが、花粉を飛ばす植物は一年中存在しています。
種類や量がちがうだけで、花粉は常に漂っているのです。
花粉の種類と飛散時期
春のスギ花粉は有名ですが、飛散量自体は少ないですが、関西では10月から翌年の5月まで花粉が飛び続けています。
また、8月から11月は木でなく草の花粉が飛んでおり、ブタクサやヨモギ、カナムグラの花粉が漂っています。
更に加えて、実はイネがほぼ一年中花粉を飛ばしています。
北海道ではシラカバの花粉が厳しいようです。
もうお分かりかと思いますが、重度の花粉症患者の場合、換気を頻繁に行えばそれだけ花粉にさらされ、かつ室内に花粉を取り込むことになり慢性的な鼻炎となる可能性があります。
花粉対策は難しい
もちろん「スギ花粉だけで他の花粉は大丈夫」のようなことであれば症状はでないでしょうが、ハウスダストに反応するレベルではおそらくスギ以外にもアレルギー反応がでているのではないでしょうか?
色々考えたり調べたりしましたが、極論すれば海沿いで海風が強い地域にでも移住しない限りむずかしそうです。
黄砂などの例もあるので安全と言い切れませんが、海からの風には花粉は少ないでしょうから。
室内の花粉対策
室内に入り込んだ花粉対策の基本はハウスダストに対する方法とは違いがありません。具体的には以下の方法が有効です。
- こまめな掃除機掛け
- ダスターなどで空気中に飛散させずに取除く
- 空気清浄機を使う
特に目新しいことはありませんが、それだけに地味な努力が必要です。
しかしながら一度発症すると連鎖的に症状が続きますので、こまめに掃除をしているからといっても効果が全く感じられない場合が多々あります。
そのため以下に2点を念頭に置いて行動した方が現実的でしょう。
- 花粉症の発症を遅らせる
- 花粉症の発症を長引かせない
屋外で花粉を吸うのは仕方が無いとして、自宅ではなるべく吸わないようにすれば花粉への接触頻度は減りますので、多少の良い効果が期待できるはずです。
気休めにしかならないとは思いますが、辛い時期が短縮される可能性があるのならいろいろと試してみるべきではないでしょうか。
せめて寝具のハウスダストや花粉だけは取除く
他のページでも書いていますが、せめて布団などの寝具のハウスダスト対策は行っておいた方がまだマシです。
布団専用の掃除機(ダイソンなど)を使う手もありますが、専門家の専門設備で生きたダニも殺してもらった方がハウスダスト対策としては効果的ですから、お金がかかっても業者に依頼することをおすすめします。