夏布団、
まだ洗ってない?

布団のダニとダニ対策の基本

布団の中に潜むダニに関する情報。布団の中に生息するダニの種類やその効果的な駆除方法を掲載しています。

先ずはダニを知ることが大切です。どんなダニが、何匹繁殖するのか知っていますか?

布団の中のダニについて調査を行っている論文がありましたので、このページではその論文から引用し、布団の中に潜むダニについて学びたいと思います。

論文名は「寝室のダニ数とダニ鼻アレルギー患者の臨床症状とその対策」で「生活衛生 Vol. 35 (1991) No. 2 P 58-68 」に掲載されています。基本的にはこの記事の引用部分はすべてこの論文からとなります。

「そんなことよりダニ対策を!」という方は、ページ下部の「布団の中のダニを殺して退治する方法」をご覧下さい。

論文の前提

調査というものは、地域や室内環境、布団の素材、住人の生活習慣などいろいろと影響はあります

この論文では昭和63年4月から平成元年3月までの12ヶ月間、3週間に1回で、計17回のサンプリングを行った内容となります。

読み落としかもしれませんが、サンプリングした地域については書かれていません。

ただ、執筆者の所属が「大阪市立城北市民病院耳鼻咽喉科/大阪市大耳鼻咽喉科/大阪府立公衆衛生研究所/大阪防疫協会」となっていますので、ほぼ大阪で間違いはないかと思います。

昭和と平成の境目なので、その当時の調査結果である点を頭にいれておいてください。

このページをご覧の年度とは違う古い時代の論文です。

布団の中の主要なダニ

調査ででてきた、布団の中にいたダニは以下の通りです。

8種ほどのダニ(同定が不確かなダニで前気門類と中気門類に分類される2種のダニが見つかった。)と昆虫のチヤタテが 見つかった。

しかし,検出されたダニの90%以上はチリダニ(ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニ)であった。

掃除を行いダニ数が減じるとチリダニ以外のダニの比率が高くなる傾向があるが,それでも90%以上がチリダニである。

種類は8種類ほどですが、9割以上はチリダニだそうです。

ハウスダストの原因となる布団の中に潜む敵はチリダニだと考えて良さそうですね。

布団の中にいるチリダニ以外のダニ

他のダニの名前も挙がっていますので、上記とかぶりますが一覧で書き出してみます。

  • チリダニ(90%)
  • ホコリダニ(10~20%)
  • ササラダニ(10~20%)
  • コナダニ
  • ニクダニ
  • ツメダニ
  • 前気門類
  • 中気門類

いずれにしてもチリダニが最多ですが、調査場所で割合は変化しています。

ほぼ100%チリダニだったり、チリダニ90%ホコリダニ10%だったりしています。

ホコリダニとササラダニは、どちらか一方が多く片方が少ない場合が多いようです。

押し入れでチリダニが繁殖する

皆さんにも押し入れから出したばかりの布団を使うと、鼻炎が悪化した経験があるかも知れませんが、これはチリダニが押し入れで繁殖している可能性が高いようです。

押し入れとダニの部分を論文から引用します。
改行と赤色は筆者によります。

掃除で症状が良くなった6才の患者が,朝,非患者の母親の寝床にもぐりに行くと症状が出たが,この例では,にの時期に母親が掛布団を変えたばかりで,その布団にチリダニが多かったためである。

この様に,押入れに収納されていた布団にチリダニが多いことに奇異に思えるかも知れません。

これは最近,チリダニが増加していることと関連しているのです。

従来,日本の家屋は木,紙,土などで出来ていて,床が高く,湿度の高い海洋性気候に適した構造になっていたのですが,近年,冷暖房が普及し,断熱材が使われ,機密性の高い構造になり,窓はアルミサッシになるなど建物の水分の逃げ場がなくなり,チリダニにとって好都合な湿度になっている

また,部屋の温度は四季を通じて人に適した15°C~25°Cにしており,これもチリダニの繁殖に好都合な温度です。

赤文字で示したように、室内自体がダニが繁殖しやすい上に、押し入れは更にダニに快適な環境であるから、というのが理由です。

ダニ対策とハウスダスト対策のために

押し入れから出したままの布団をそのまま使うとアレルギー性鼻炎の悪化や慢性化につながりますから、使う前に掃除機掛けや洗濯をすることをオススメします。

また、ダニに効果のある防虫剤などがあれば併用し、繁殖自体を抑えるように努力することも重要でしょう。

もちろん薬剤に頼る前に、収納前の時点で掃除機や洗濯を行うことも効果的です。

収納前にダニやそのエサを除去できれば、繁殖自体がしにくくなるのは当然のことですから。

チリダニの繁殖状況

あまり細かく書きたくないのですが、論文にはチリダニの成長や脱皮、産卵についての具体的な数値が掲載されていますので、該当部分を引用します。

楽しい話ではありませんので、イヤな方は読まないことをオススメします。

私もあまり知りたくはありませんでした...。

チリダニは卵から幼虫,若虫,成虫と成長するのに約40日かかり,成虫は25日間ほど生き,その間に平均,約50個ぐらいの卵を生む。

その生涯に4回脱皮し,卵から成虫までのどの時期のダニでも,また,死骸でも,脱皮殻でも,糞でも全べて抗原性がある。

それ故に,この研究では幼虫,若虫,成虫,死骸,脱皮殻を全べて一匹と数えている。

また,生きているダニの比率は,夏では全体の15~30%,夏以外の季節では5%以下であったが,生きているダニは繊維にしがみつくので,死んだダニより電気掃除機に吸い取りにくいので,実際は新鮮な生きたダニは,この比率より高い率で存在しているとも考えられる。

上記引用部分から、知りたくなかった事実をまとめます...。

  • チリダニは卵から成虫間で成長するのに約40日かかる
  • 成虫は25日間ほど生存する
  • 生存中に50個ほど卵を産む
  • 生涯に4回脱皮する
  • 生きているダニの比率は,夏では全体の15~30%,以外の季節では5%以下
  • 生きているダニは繊維にしがみつくので掃除機では取りにくい

つまり、チリダニは卵で生まれてから65日で一生を終えるようです。

その間に50匹生みますから、一匹だけダニがいた場合、4ヶ月後には50匹に増え、その4ヶ月後には2500匹になるという計算になるでしょうか...。

チリダニは無敵ではない

絶望的な気分になりますが、相手は短命です。

定期的な掃除機掛けと洗濯を続ければ無限に増加し続けることはありません

健康に影響がでない水準で押さえ込み続けられれば良いのです。

ダニ対策は夏が要注意

前述の引用部に以下のような内容がありました。

生きているダニの比率は,夏では全体の15~30%,夏以外の季節では5%以下

チリダニにとって好都合な湿度

上記を合せて考えると「湿度の高い夏にダニが繁殖しやすい」となり、7月あたりの梅雨などは非常にダニには嬉しい環境と言えそうです。

夏にはカビの心配もありますが、ダニの繁殖、そしてハウスダストの増加という問題も心配せねばならず、こまめな掃除が重要となります。

布団の湿気取りが有効

室内はなんとかなっても布団の中で繁殖されると大変なので、以下の対策をお勧めします。

  • 布団乾燥機や天日干しで布団内の湿気を取る
  • 布団クリーニングでダニとハウスダストを丸ごと除去

布団乾燥機の有無に限らず、布団干し台を使って天日干し(羽毛布団は傷むので陰干し)して日常的に布団の湿気を取除くのが良いです。

定期的な対応策というのは、地道ながら最も効果が期待できますから。

また、可能であれば夏に入る前に、クリーニング業者に依頼して、いつも以上に室内と布団のダニ対策を行うことをお勧めします。

布団の中のダニを殺して退治する方法

布団はダニのエサ(フケや皮脂など)が多く、押し入れの中でも繁殖しやすいということがわかりました。

では、強靭なダニを殺すにはどうすればいいか?

ダニは熱で死ぬが50度以上が必要。

一番効果的なのは、高温乾燥機などを用いて熱で殺す方法です。

50度で20分で死滅するという情報もありますが、70度以上で40分でないと効果が薄いようです(参考「科学で ダニ を撃退せよ」)。

市販の布団乾燥機で70度40分は厳しいですし、なにより厚い布団であれば中までその熱を加えきれるかは疑問です。

熱水洗濯機を使う

調べたところ、60度以上の熱水(熱湯)を使う熱水洗濯機でダニをかなり取除ける(熱水で殺せているのかは不明)という論文を見つけました。

詳細は別のページにまとめていますので以下からご覧下さい。

ただし、実際に布団そのもので実験されておらず、そもそもご家庭で布団が洗濯できる熱水洗濯機を購入できるのかという問題点もあり、あまり現実的はないかもしれません。

コインランドリーの利用

大きさにもよりますが、コインランドリーに大型の乾燥機があれば80から120度で加熱可能なようですので、それが温度だけみると最も効果的です。

布団の傷みを軽減する機能はないため、その点は諦めなければなりませんが。

なお、上手くいって加熱でダニが死んだ場合、今度はそのダニの死骸を取除かなければなりません

しかしながら、家庭用の掃除機で布団の中のダニの死骸を吸い取るのは相当に困難です。

ここを考えておかないと「ただハウスダストの原因を量産しただけ」になりますので、再度のコインランドリーによる洗い流し(さらに布団は傷みますが...)も覚悟しておいた方がよいかもしれません。

掃除機で吸う

繁殖を抑えるという点で、こまめな掃除機掛けは有効です。

しかし家庭用の掃除機で布団の中のダニを残らず据える訳もなく、ダニの駆除法法としては弱いといえます。

布団の掃除機掛けを習慣化して繁殖を抑えつつ、また別の方法を使って定期的にダニを一気に駆除するのが最適だと思います。

効果が疑わしいダニ駆除の方法

効果が疑わしい方法として「黒ビニールに布団を入れて干す」「真夏に車の中に布団を入れる」などがあります。

これら効果の疑わしい方法を、以下のページで順序立てて検討していますので、気になる方はご覧下さい。

なお、上記ページを読むのが面倒な方に簡単にご説明しますと、「効果は期待できない」となります。

自宅では難しいので、宅配の布団クリーニングサービスを利用する。

コインランドリーは近くにないし、あっても大きさが足りないし、そもそも持って行けない。立地の問題は、都心部でも田舎でも問題はそう変りません。

そこで有効な選択肢として挙げられるのが、「宅配の布団クリーニングサービス」です。

基本的に工場の専用機械を使いますから、熱乾燥の温度も100度は簡単に超えます。当然洗濯もしてもらえるので、汚れもとれますし、ダニの死骸もとれます。

宅配であれば家から郵送で送るため、どこかに持って行く必要も、コインランドリーを探し回る必要もありません。

本気のダニ対策とハウスダスト対策

本気でダニやハウスダストの対策を行うのであれば、以下の2つの手段の併用をお勧めします。

  • 定期的な専門業者による布団の丸洗い
  • 定期的な自宅での布団掃除機掛け

布団丸洗いの頻度としては、概ね半年以内に1回程度(詳細は「寝具(布団)丸洗いの洗濯頻度」のページへ)が良いようです。

なお、生きたダニ対策に有効な加熱処理をしっかりしてくれるオススメのクリーニングサービスとしては、「フレスコ」という会社があります。

このページ下部にリンクがありますので、ご興味のある方はご覧下さい。

損にはならないはずです。

熱処理以外にも布団の洗濯効果は当然ありますので、一般的な意味での布団の洗濯効果は「布団の洗濯に関して」のページを、ダニと洗濯について詳しくであれば「布団のダニ退治と洗濯」をご覧下さい。

おすすめの布団丸洗い方法

何度も書いていますが、自宅で布団の丸洗いは大変なので、半年に一度ぐらいの頻度で布団クリーニングを利用することをおすすめしています。

辛く大変な思いをする必要もありませんし、布団を自宅で洗うよりもハウスダストや汚れをキレイに落とせるのですから。

業者に依頼するのは「贅沢なこと」ではなくて、「必要なこと」ですよね。

そんな時に布団以外もまとめて依頼できる便利な業者があります。

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冬布団は
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