ダニ対策の一環で、薬剤によるダニ対策があります。
ダニ忌避剤(ダニが嫌う成分)を最初から布団繊維に入れ込んだり、後で浸透させるなどで、ダニの接近自体を防ごうというものです。
このページでは、このような防ダニ加工と布団の洗濯に関して書いています。
防ダニ加工と布団の洗濯
薬剤の種類や性質にもよりますが、基本的には布団を洗濯にだせば防ダニ薬剤の効果はなくなると考えた方がよいでしょう。
とはいえ、ダニ忌避剤があっても弱い部分からダニが潜り込んできますし、仮に表面にしか効果がないタイプであれば中で繁殖する可能性は十分にあります。
薬剤の効果を長引かせようと考えること自体がダニの繁殖を促すともいえますので、潔く諦めて洗濯するほうがよいでしょう。
特殊な織り方による防ダニ布団と洗濯
ダニゼロックスなど、特殊な織り方をして隙間を無くし、ダニの侵入を防ぐタイプの防ダニ加工もあります。
これらは大抵高価で扱いが難しいのですが、効果も期待できます。
ところが、大抵洗濯できません。
織り方が特殊かつ繊細すぎて、ご自宅でも布団クリーニングの専門業者でも洗濯できなくなっているためです。
もっとも、大抵はカバー状のものだと思いますので、ダニ対策としては中の布団だけを洗濯に出せば事足ります。
あとは、それぞれの製品の手入れ方法に従ってカバーの清掃を行えばよいでしょう。
なお、防ダニ加工に関しては「掃除機と洗濯と乾燥機以外のダニ対策」のページに詳しく書いていますので、布団の洗濯以外の選択肢も確認してください。
防ダニ加工の布団の洗濯は難しい
思い切って断言すると、防ダニ加工の布団の洗濯は難しいと思います。
洗濯で目の細かい生地を傷める可能性が高いですし、洗えば薬剤も落ちてしまうためです。
このように防ダニ加工であるが故にメンテナンスが難しいというのは皮肉な話ではありますが、それだけに効果が持続している間は安心感が強いといえますし、無駄な買い物とは思いません。
必要があると思えば、とりあえず試してみるのがよいかと思います。
クリーニング後の防ダニ加工
なお、布団のクリーニング業者の中には、洗濯後の防ダニ加工を行っているところもあります。
防ダニ加工の繊維を細かくおり直すなどはありえませんので、基本的には薬剤での防ダニ加工対応となりそうです。
クリーニングで落ちた薬剤の効果を新たに着け直すと考えると、自然な流れかもしれません。