ダニが主に繁殖するのは、掛け布団ではなく敷き布団です。
床から這い上がってくるのもありますが、密度や湿度、保存環境など複数の要因から、敷き布団が最適な住処なのでしょう。
ですが、敷き布団にもいろいろありますので、素材的に洗濯によるダニ対策が不可能な場合があります。
洗えない敷き布団
敷き布団内部に使われる素材から見た洗えない布団は以下のとおりです。
- 低反発ウレタン
- スプリングの入ったマットレス
ご覧のように、普通の敷き布団というイメージのものではありませんが、意外とご利用になっている方も多いかと思います。
低反発ウレタン
身体を横たえることで沈み込み、身体の形にフィットするのが特徴の低反発ウレタン(低反発ウレタンフォームともいいます)ですが、素材的に洗濯ができません。
しかし、敷き布団に用いられる場合は防ダニ加工が施されている場合が多く、その点は洗濯できなくてもよいのかもしれません。
気になるのは、この防ダニ加工がどういうものなのかという点です。
いくつか商品を探し防ダニ加工の詳細を調査しましたが、どこを見ても細かくは書いておらず「防ダニ加工済み」「ダニの忌避効果」「新素材」などばかりで、薬剤の有無や防ダニ加工の継続期間がわかりませんでした。
基本的に、素材の密度を上げてダニを通れなくする(繊維の場合は特殊な織り方で実現しています)もの以外の防ダニ加工は薬剤などが用いられている場合が多く、薬剤が切れてしまえば捨てるしかありません。
防ダニ加工の中身がわかりませんので判断はできないのですが、低反発ウレタンの敷き布団はあまりおすすめできません。
スプリングの入ったマットレス
現在ベッドをお使いの方もそれなりに多いかと思います。
ベッドに木綿の敷布団を敷く方はそう多くはないと思いますので、恐らくスプリングの入ったマットレスをお使いのはず。
中にスプリングが入っていますので、これは当然洗えません。
そして、このスプリングのマットレスはダニが繁殖しやく、かつ洗濯も出来ないため非常に危険なものです。
防ダニ対策の点からも、ハウスダスト対策の点からも、筆者としましてはスプリングのマットレスは全くオススメできません。
洗えない敷き布団のダニ対策はどうすれば良いか?
基本的にはお勧めできませんが、今現在お使いで買替える余裕もない場合どうすればよいのか?
洗濯は論外ですから、それ以外では以下のような方法が考えられます。
- ダニ誘引剤などを用いたダニ取り商品を使う
- ダニ防止カバーを使う
- 専門の清掃業者を探す
ダニ誘引剤などを用いたダニ取り商品を使う
ダニ誘引剤を用いたダニ取り商品を使うことで、ダニを多少は駆除できるでしょう。
残念ながら焼け石に水になりそうですが。
なお、筆者は虫など小さなものが数多く集まっている状態には精神的に耐えられませんので、ダニ取り商品がどれだけ有効であっても、捨てる際のことを考えると使いたくありません。
「この中にダニが無数に...」と想像するだけで鳥肌が立ちます...。
ダニ取り商品に関しては「掃除機と洗濯と乾燥機以外のダニ対策」のページに多少書いていますので、気になる方はご覧下さい。
ダニ防止カバーを使う
残念ながら、新品にダニ防止カバーを使うのでなければ危険に思えますので、既にお使いの状態であればあまり意味の無い方法です。
考え方を変えればご利用中の状態にダニ防止カバーを使うことも効果があるのではとは思います。
ダニが入ってこれないのであれば、同時にダニも外に出られず、布団の中に閉じ込めておけるわけですから。
ただ、この場合閉じた環境内でダニが繁殖をつづけることになり、想像もしたくない状態になる可能性がありますので、お勧めできません。
ダニ防止カバーにに関しても前項と同じ「掃除機と洗濯と乾燥機以外のダニ対策」のページで少し触れています。
専門の清掃業者を捜す
探した限りでは見つかりませんでしたが、製造メーカーに問い合わせればどこかよいところを案内してもらえるかもしれません。
全く根拠はありませんが。
結論
洗える敷き布団を使いましょう。
その方が無難で安全です。